以前も書きましたが、AirTのメンバーとは銀座奥野ビル306号室プロジェクトの会員として出会い、そういう縁で306号室をイベントに使っています。つい最近、プロジェクトのウェブサイト・リニューアルが行われ、私はサポートとしてお手伝いしました。ということもあり、306号室について少し紹介しておこうと思います。
銀座奥野ビルは1932年(昭和7年)竣工の旧「銀座アパートメント」で、かつては住居として使われていました。現在はギャラリー、店舗、事務所として使われていますが、最後の住人が306号室で美容院を営んでいた須田さんという女性でした(その後については306号室プロジェクトの概要ページをご覧になってください)。今では奥野ビルは手動式のエレベーターがある昭和初期のビルとして知られ、ツーリストや建築愛好家、ギャラリー巡りの方々が訪れ、たまにCMやテレビドラマのシーンにも登場しています。
リニューアルした306号室のウェブサイトは以下になります。
https://room306project.tokyo/
306号室での活動記録集は以下の別サイトになります。
こちらは会員が手分けして活動記録を入力しているのですが、まだ歯抜けがありますのでご了承ください。
https://salon.room306project.tokyo/
余談
私が奥野ビルと306号室の存在を知ったのは2015年3月にインターネットを検索していた際です。ARTSCAPEに掲載された306号室での展評を読んでどうしても行きたくなり、初めて訪れた際に開催されていたのが306号室を撮影した写真展でした。人が老いていくように少しずつ変化していっているような306号室に惹き付けられ、それに向き合うような展示内容も素敵で、居心地のよい部屋だなあと思いました。
奥野ビルに行って初めて気づきましたが、ここは三原通りに面しているのですね。実は、同じ三原通りの銀座7丁目あたりに祖父が昭和30年代半ばまで住んでいました。そういうこともあり、私にとっては祖父のいた過去の銀座と現在を結びつける媒介、それが306号室であり奥野ビルであるのではと思ったことを覚えています。当時祖父の調査をしようと思い立ち、その後ほとんど進んではいないのですが、真面目に調査するのではなく、祖父の残したものをTシャツの図柄にするのもよいのではないかと思い直したところです。
(以下はプロジェクトに参加して少し経った頃の投稿)
AirT呼びかけ人
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