空想都市の展示で気付かされた見えない肉付けが大事だということ

今和泉隆行+空想調査員『空想調査員が見た、空想都市』という展示があることを知ったのは知人のFacebookの投稿を見て。架空のTシャツをやっている者としては見に行かずにはいられません。

空想の中村市(なごむる市)の地図を書き始めたのは小学生の頃とのこと。展示を見に行くのに先立って、ほぼ日刊イトイ新聞に掲載された今和泉隆行インタビューを読んだのですが、その頃の経緯や空想調査員たちの参加について知り、とても興味を持ちました。一人の人の空想(妄想)にインスパイアされて他の人たちも空想の産物を作っているわけですよね。そのような営みがあることを知れて嬉しかったのです。

さて、会場では音もあってびっくり。コンビニチェーン店内に流れるBGM、電車の車内案内(次は●●駅)。しばらく車内案内を聞いていたら音声もそうですが、案内板や、その隣の電子広告がよくできていて感動しました。ちなみに動画から聞こえる音楽はコンビニのBGMが漏れ聞こえているもので、車内の音楽ではありません。

また、旭丸百貨店の包装紙と紙袋の変遷が展示されていたのですが、単に架空の百貨店の包装紙を作るだけでなく、基調の色味が金と赤→赤→青と、図案もフリーハンド→正円→シャープな形と変遷するなど、いかにもな年代っぽさが表れていて、見ていて飽きませんでした。

ちなみに、AirT的には高校野球の応援Tシャツが作りたいと思ったんですね。というのも、夫の母校が甲子園に出てしまい、急遽応援団として夫がチャーターバスで観戦に行き、応援Tシャツとキャップを貰って甲子園焼けして帰ってきた経緯を思い出したからなのですが。

とはいえ、中村市にどんな高校があるかわからず、今回の展示ではそれを探しに行くという目的もありました。パッと思いついたのが「中村商業」だったのですが、地図から探してみたらありました。見つけた時は嬉しかったですね。

というわけで、中村市の市章の色を参考に中村商業高校全国大会出場の応援Tシャツを作って見ましたが、やはり深みがないですね、フォトショ的な問題とは別に。再チャレンジしようと思います。

夫の母校の甲子園出場応援Tシャツ
架空の中村商業高校応援Tシャツ

展示を見ていてふと気付いたのが、空想で作るとはいえ、決して思いつきとはずみだけで作っていないということでした。旭丸百貨店の包装紙もそうですが、人口156万人の中村市のどういう人が買いに来るのかなど、例えて言えばマーケティングのペルソナ設定的なことも考えて作ったのかなと思ったのです。だから、高校の応援Tシャツを作るにしても、色味などの上っ面だけじゃなくて、全国大会の初出場によろこんでOBが勝手に作った急ごしらえのものだとしても、高校の校章はどうなのかとか、ユニフォームはどうなのかとか、見えないところの肉付けをしないとダメだなと感じました。

見えないところの肉付けという意味では、世の中の動きに反応して作ったソーシャルディスタンスTシャツのようなものにしても、肉付けがあるのとないのでは違うのかもと改めて気づいた次第。

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