作る立場でみるとTシャツって面白い 02 〜袖について〜

前回の襟についての記事では、襟のリブが輪っかにしていなくて左右に縫い目があるTシャツについて書きましたが、袖もそんな感じにざっくり作られているのがあるんですよね。上の写真の袖口のそで下部分を見ると左の方(①)は縫い代が出ていて、右の方(②)は縫い代が袖口の見返しの中に入ってます。個人的には②がいいのですが。

①の場合は袖口を始末してから袖下を縫い合わせている、②の場合は袖下を縫い合わせてから袖口を始末しています。脇と袖下を一度に縫い合わせる仕様もあるので、脇を縫う必要があるのであれば①のやり方も考えられるのですが、こちらの2つのTシャツはいずれも丸胴でして脇を縫う必要はないのですよ。想像ですが、①のTシャツを作る所では、脇縫いあってもなくても、袖は先に袖口の始末をするという工程になっているということでしょうか。脇縫いの有無で工程が違うのはコストが違ってくるので。あと①の方は袖口の見返しが短いような気が(個人の感想です。裾の見返しも少ないのですよね、こちらは)。

丸胴が出たついででもうひとつ。ニット生地の多くは筒状に編み上げられているそうでして、それを活かしたのが丸胴のTシャツ。筒状の幅がそのままTシャツの身幅になるわけですね。Tシャツ全体を比較したのが下の画像。①も②もユニセックスのSサイズでして、ぱっと見はわかりませんが、①の方が身幅は狭いのです。具体的には①の身幅47cm&肩幅44cm、②の身幅49cm&肩幅42cmで、メーカーの違いとはいえ、どういう基準なのか不思議です。

どちらもダボっとしてますが、①の方がバランスがとれているように思え、実際に着てみても体型的にはこちらがいいかと思いました。が、ニット生地の厚みや伸縮性、袖の始末なども考えると②の方がよいと思うので、こちらでAirTのTシャツ作ることにしました!

詳細は後日報告します!

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